今回のキーワードは、“普段のライフスタイルに、長く愛用できるアイテムを。”
うん、欲しいんですよ。“ちゃんと”したモノ。流行りものも気になりますが、せっかくなら長く使える良いモノが欲しい!
特に、財布やバッグに小物。使いやすさやデザイン・素材感など、選ぶ基準は人それぞれですが、私の場合、なかなかコレ!といったものに出会えないんですよね。
ホントに…もうどうしたらいいかな。中途半端なものは買いたくないし…
『Guilty Leather Factory』のケンジさんに出会って…
「ギルティに行ってみたら?」と知人から教えてもらったのをきっかけに、今回お邪魔させていただきました。
「ギルティ、ギルティ…」と地元のいろんな人から名前だけはよく耳にしていたものの、今回お話を伺うまでは「オシャレそうな服屋さんかな?」と思っていたお店。
国道210号線沿い、玖珠警察署の近くにある『Guilty Leather Factory』さん。青い大きな扉が印象的なお店。
なんともこちらでは、本気の職人が本気のレザーアイテムを作っているらしい。ただの服屋さんではなさそう。
なんとも雰囲気バツグンの扉をあけると…
店内はこんな感じ。(2019.10撮影)
オリジナルのTシャツに…
ありました、メインのレザーアイテム。
こちらが自社ブランドのメインアイテム「レザーウォレット」。いい感じの男臭さをプンプン放っております。
これらのアイテムを作っているのは、このお方。今回インタビューをさせていただくケンジさん。
なるほど、お店の雰囲気を体現したかのようなお方。こちらも、いい感じの男臭さをプンプン放っております。(憧れ…)
玖珠でレザーアイテムをつくる理由
2002年にオリジナルブランド『Guilty Flame』を立ち上げ、地元や近隣地域のみならず、全国からも評価されているケンジさん。バイクやアメ車などを通じてファンも多い、素敵な職人さんです。
ー始まりのキッカケは?
「もともとは、バイクとアメ車が大好きで。高校を卒業してから、地元で会社員をしながら趣味として楽しんでいたけど、バイク(ハーレー)&アメ車=レザーアイテムっていうのがあって。欲しいウォレットがあっても高くて買えないので、それなら自分で作ろう!と思ったのがキッカケですね。」
ご自身で初めて作ったものがこちら。
重ねた修繕の跡が、長年の愛着と当時の思いを感じますね。
ーそこから仕事として、職人の道をどのように?
「当時、自分用のものだけでなく、オーダーを受けて作ったりもしていました。プレゼント用とか。ちょうどその頃、まわりの友人がバイクや車関係の修行に出だしたこともあって、自分もレザークラフトの道に本気で飛び込んでみたいなと思って。広島の職人さんのところに3年間限定の住込みで修行に行くことを決めたんですよ。」
ー修業時代はどんなことを?
「革製品に関することは何でもやりました。自分が好きなものだけでなく、女性もののカバンを仕立てたり、修繕したり。その修業時代があって、革の取扱いや加工など基礎をがっつり学べましたね。」
ーなぜ地元に戻って自身のブランドを立ち上げたのか?
「修行に行く前から決めていました。もともと好きだったハーレーやアメ車に通じる文化(カルチャー)というか雰囲気を地元でもつくりたいなと思ってて。やっぱり地元が好きなのもあって、ここで好きなものづくりを仕事として、地元を盛り上げられたらと考えていて。」
ご自身のブランドを立ち上げたのは20代中頃。若くして目標と信念をもって始められたブランド『Guilty Flame』。2002年から長く地元で続けられている理由は、ブランドの理念と確かな技術力が評価されているということですね。
▼ご自身のブランド『Guilty Flame』についてはこちら(外部リンク)
製品をつくり出すにあたって、企画~制作まですべてご自身で行っているとのこと。使い手のことを考えたものづくり&メンテナンスも嬉しいですね。ただ『売る・買う』だけでは終わらない、良いモノと出会えそうです。
家族と仕事と、これから。
ケンジさんは、奥様と3姉妹のお子さまの5人家族。
イメージとは異なって、なんだかかわいらしい雰囲気のご家族ですね。
長い年月の間、地元や近隣地域だけでなく全国から評価を受けている『Guilty Flame』ですが、ご自身のブランド・お店・仕事のことなどに対して少し変化が起こった様子。
ー店舗と工房とご自宅は併設?
「スタート当初は工房と店舗と自宅が分かれたスタイルでしたが、今はビルの1階をリフォームして住居兼会社みたいな感じでやってます。家のことも近くで見れるし、子どもたちも自由に工房に入ってきたり、勝手に作ってたり(笑)」
ご家族の写真も撮らせていただいたのですが、仲の良さがすごく印象的でした。常に近い距離で過ごせているので、良い家庭環境がつくれているんでしょうね。
子どもたちにとっては、工房もあそび場。さすが、道具も使い慣れています(笑)
子どものころから、ホンモノの現場が身近にあると、普段の生活とはひとつもふたつも違う経験値が身につきそうですね。羨ましい…
ーこれからについて
「これまで男性目線というか好きなジャンルにこだわったモノづくりをしていました。子どもたちも大きくなり、地元では祭りやイベントを支える年齢にもなり、いろんなことを経験するようになって。感じることや考えることも多くなって。その中で、これまでのように『Guilty』のベースでモノづくりをすることに加えて、いろんな人の目線を取り入れたモノづくりにもチャレンジしてみたいし、可能性を広げていきたい。これまでに気づかなかったことなどもあるだろうし、ふり幅を広げて『Guilty』を育てていきたいですね。」
確かな技術と独自のブランドイメージをつくった上で、さらにこれからが楽しみですね。
おまけネタ「次女ちゃんは、何とも味のある画伯だった!」
ケンジさんの次女ちゃんは、独特のセンスをすでにお持ちで…
▼ケンジさんのInstagram(@guilty6679)より
私もいつか似顔絵を描いてもらいたい!!!
おわりに
始めの話で「“ちゃんと”したものが欲しい」と申しておりました。
“普段のライフスタイルに、長く愛用できるアイテムを。”
今回の取材を終えて、長年の悩みであった「良いモノに出会う方法」を見つけました。
だって、ケンジさんが作ってるモノならば間違いないでしょ!
さっそくお世話になります!
店舗情報
『Guity Leather Factory』
住所:〒879-4413大分県玖珠郡玖珠町塚脇260石田ビル1F
TEL:0973-72-6679
HP:http://guilty-lf.jp/